有償支給と無償支給

 

◆渡す側からすると:

部材を有料で与えるか、無料で与えるかの違い。

 

◆渡される側からすると:

部材を有料で与えられるか、無料で与えられているの違い。

 

そもそもここでいつも躓くので絵を作りました。

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分からないのは、なんでこんなことしてるのだろうか、ということ。

1、ニュアンス(部品を強制的に与えている?強制的に与えられている?)
2、ルール(下請法とか?もらったはいいものの失敗したらどうするの?)
3、管理方法(与えたほうか与えられたほうか、どっちが管理するの?)
4、メリット
5、デメリット
6、これは日本独特の商習慣なのか。 

 

2017年6月追記:まだ勉強中で結局誰にとってどんな意味があるのか本質的にはよくわかっていません。いろんな人の意見を参考にさせていただいて答えを考えています。

下記まとめ。リンクを張っている皆さんの意見が難しかったので表にしました

 

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利益追求ブログではなく勉強のためのまとめなので大丈夫だと思っていますが問題があれば削除します。

 

1,在庫管理的なちがい

www.answer-factory.jp

有償支給の理由

1,無償支給で与えていたら部材を雑に扱われたので有償にした

2,自社の在庫管理の手間を省ける

3,部材の一括購入を安くかって、ベンダに高く売りたい

4,やれといわれた。

 

1,は

多少は部材を大事に扱う様にはなって来ます。しかしその反面、こちら側に「部材の売上、請求、売掛残の消し込み、入金確認」などの業務が、新たに発生して来るのです。人件費は部材よりも高価である

 

加工や組立代を検収するタイミングで、部品代を請求する

 まさにこれですね。部材を無駄にされている数と、有償支給にした際の工数を考えてみたら、管理工数のほうが高いよ、っていう。会計的にも結果普通の売り買いと同じなので、現場だけでなく会計側の工数も増える。

 

2,は、論外ですね。自社管理しないっていっても、ベンダさんに渡した分の管理はするので、これも普通に発注した時と同じ。管理工数の目で見ましょということ。

 

3,は、信頼関係があってこその商習慣だからどうなのかというのが個人的な感想。それよりも「適正在庫」というセオリから外れているという指摘がごもっともなのでしょう。

 

この回答では、つまり無駄だよ、ということなのだけれどもそれでも現場ではまだまだめっちゃくちゃ多いこの商習慣。複雑なフローは無駄な工数を増やすのではないだろうか、というのがわたしの意見。結局どこにあろうと在庫は管理するのだから、自社においておく、物と人の動きを一致させることが、万人にわかるシンプルなフローにつながるのではないかと思う次第。

 

2,会計管理的に

サラリーマンSEの学習ブログ: 日商簿記試験対策

外注加工費を有償支給する理由は次のようなこと1、材料の節約をさせるため
2、社会的な信用を得るため

 1,は上と同じですね、材料を丁寧に扱ってもらえる不損率が下がるよ、ってこと。

なので、与えた資材を、半分くらいダメにされてるんですよ、って会社さんとかには有効なのでしょう。例え管理工数がかかっても材料を無駄にされたくない!というかたとか。

そこで、有償で支給すると、仮に下請け業者が加工に失敗しても
委託会社は材料を有償で支給しているので損失はありません。むしろ、下請けは有償で支給されるので失敗すれば
それだけ材料費代だけ損をするので、しっかり作業
を管理するなりして材料を有効に(仕損)を減らそうと
努力します。だから、有償支給すると材料の
節減(節約)につながるわけです。 

 2,は会計的な目。そもそも「売掛金が大きいほうが信頼がある」ってことを知らなかった。そうなのか。個人的には、まだ回収できていない金額が大きいって怖いけどなぁ。一般的には、そんなことないのだね。

あと売掛金なども大きいほうが信用があるものです。
ここで、有償支給されると、その有償支給された分に上乗せして
代金を請求するので、
無償支給のときより、売掛金と売上げが大きくなるんです。 

 

3,会社大きく見せていいのかね。東芝は有償支給で悪いことしてたイメージが。

tesmmi.hatenablog.com

500億円規模の利益過大が見込まれるとのことだが、これは償支給取引』を利用した利益の先食いによる

規模がちがう。それにしても有償支給自体は問題ないのに、「利益を先食い」したことが問題のようだ。先食いとはなんなのだ。

 

先食いとは

『まず東芝が、液晶パネルや通信機器などの様々な部品を安く大量に調達し、組み立て委託先の台湾メーカーに仕入れ値より高い値段でいったん売却。その後、工賃を上乗せした価格でパソコンの完成品を買い戻すという流れだ。』そして、その後外注から仕入れた加工済みの完成品を外部の得意先に売却することで、一連の取引が完結する。

おそらく、東芝は以下のような会計処理をしていたのではないか。

①液晶パネル等の部材を100で購入

借)(部材)仕入 100 貸)買掛金 100

 

②委託先の台湾メーカーに部材を110で売却

借)売掛金 110 貸)(部材)売上 110

借)(部材)売上原価 100 貸)(部材)仕入 100

この時点で利益が10(110-100)発生・・・これが問題!!

東芝の有償支給の会計処理が上記とすると②の時点で10の利益を先食いしていることになり、これが積もり積もって500億円に達するということだ。

 

 有償支給品を与えた段階で、帰ってくる前提で売上ちゃってるというのがここでいう先食いなのですな。えー、このひとつの仕訳で500億かよ!すごいな。まぁこういうことしちゃダメだよね、でも出来るよね、という危険性もあるということなのかな。

 

あとこのかたも意義を答えてくれている。

なお、有償支給自体は以下のような意義があるとも言われ、有償支給取引自体をすべきでないということではない。あくまで、有償支給取引の会計処理方法の問題であり、少なくとも有償支給時に利益を認識することはNGということだ。

有償支給の意義【例示】

外注元にとっては・・・

・在庫管理業務の外注先への移転

・外注先にコスト意識を持たせる

外注先にとっては・・・

・売上(仕入も)が加工賃のみでなく、部材+加工賃と大きくなり信用力増

1,在庫管理を外注先へ移転

既出。在庫管理自体はものがどこでも発生し得るのでそんなに魅力的ではないかなぁ。

2,外注先にコスト意識をもたせる

ものを丁寧に扱ってもらえる、ってやつですね。雑に扱われすぎている場合は有効。

3,外注先にとって

この見方もあるのかぁ。確かに。小さい会社さんにとっては取引の金額そのものが大きくみえて信頼につながるのかね。

でもまぁ「あの会社と取引してんだ!ってことは有償支給されてこのくらいの規模なのかな?」って関係者からしたらわかる気がするんだけど。それって信頼構築になるの?すぐばれる見栄って意味あるのかなぁ。それよりも本当の流通量がわかるほうがお互いやりやすくない?なぜなのだ。

 

 

ということで、意義目的、それに対してわたしがどう思ったか、のまとめ。

結果、あんまり意味ない商習慣だよなーと思う。お互いの見栄(それが信頼?)のために大きな流通を作っているように見える。更に在庫管理もお互いに押し付け合うけれども結局どっちも「どこになにが何個あるの?」っていうのは知っておきたいんだから、それが極端に減ることはないだろうなーと思う。

でも現場ではまだまだある、ということは私には分からぬ現場の理由がなにかあるのだろうね、いったいなんなんでしょ。